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22才の別れ [邦画]

大林宣彦監督の臼杵三部作?の第2弾、「22才の別れ」を観ました!
「なごり雪」の黄金のトライアングルにはまった私は、満を持しての鑑賞でした。
北海道で唯一公開された劇場は、座席数40席のちょっと小さめの劇場。
日曜日のレイトショーだったこともあり、お客さんは私を含めてふたりでした(^_^;)
大丈夫か?大林映画。
「転校生」のリメイクもあるから大丈夫なのかな。
話は自分がいとおしいと思うような22の頃の思い出や、現在の心のありようとは残念ながら違いましたが、若い頃、まじめで謙虚であったひとであればあるほど、自分を投影できる物語ではないでしょうか?
主人公(筧利夫)が若い頃好きだった女の子、その娘、そして現在の彼女(清水美砂)と主要な女性は3人登場しますが、観てて一番気持ちが伝わったのは現在の彼女でした。
故に、どうしてもその子を応援したくなる訳ですが、それが演出意図に合っていたのかどうか・・・?
自分としては、まず、若き日にした恋を美しく振り返り、その特別な思いを持ってその娘と対峙する気分を味わいたかったような気もしますが・・・
その上で、現在の彼女のもどかしさが、あらがおうとしてもあらがえない聖域と張り合わざるを得なくなるためのものと感じられたら、深く同調できたかもしれないな~(^_^)
今回は、あらがう敵がそれほど強そうじゃなかったです。
ただ、それは若い頃の自分がそれほど謙虚じゃなかったから、あの程度で・・・と思う部分もあると思うので、ドンピシャの人ははまるかも知れません。
そういえば、「なごり雪」も、敵は極端には強そうではなかったな~(美人だし、脱衣場で秘密兵器だしてましたけど(笑))
でも、若い日の二人(あるいは黄金のトライアングル)が時間をかけて描かれていて、特に雪子の歓びと哀しみがいたいほど伝わりました。
今回の映画でうれしかったのは、雪子が願いを込めてハラハラと窓から雪をまいた家が、何気ない風景のひとつとして再登場したこと。
臼杵の竹宵も美しくフィーチャーされてなつかしかったんですが、今回は竹宵そのものを見せようとしていましたね。
切ない物語のバックグラウンド風景として見せていた前作の使い方が、好きだった~

今回気づいたんですが、22才に5年の月日が永すぎた春だったってことは、高校生の頃からつきあってたってことだったんですよね(^_^)

ちなみに、北海道に彼岸花はありません。

シングルコレクション

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: 日本クラウン
  • 発売日: 2007/07/04
  • メディア: CD


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