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「卒業」-中学生にはまだ早い? [洋画]

アカデミー賞特集の時に録画しておいた往年の名画「卒業」を時間を見つけてちょこちょこと見ていて、やっと見終わりました。
たぶん、中学生の時にリバイバルで観たので、それ以来ですね。
我々の時代の田舎の中学生って、どんなんだったかハッキリ憶えていませんが、私が観たリバイバルより前に、既に観たことのあるクラスメイトが多数いて、卒業というキーワードが会話に出てくると、そのなかの一人が「サウンド・オブ・サイレンス」っていうと、みんな、オーッとか言ってました。
当時の中学生にとって人気のある話&曲だったみたいです。
自分は全く知らなかったんで、どんないい話だったんだろう?と思ってましたから、リバイバルされたときに速攻で観に行きました。
でも今回、久しぶりに観て、とても中学生が観るような内容じゃないな~と驚いちゃいました。
特に前半のミセス・ロビンソンとのくだりは自分の記憶以上に濃密に描かれていて、こんなの普通に観に行ってたのかな~と当時の自分に赤面したくなるほどでした。
確かに、当時は学校から観に行っていい映画のリストが回ってきていて、「卒業」はもちろん、確か「愛の狩人」とか「栗色のマッドレー」とか相当きわどいのも許可されてましたね。
それだけ、年相応の娯楽がなかったって事なのかな~
それとも、中学生って今自分が想像するより大人だったんだろか?
いずれにしても、中学生にはミセス・ロビンソンに惹かれる気持ちなどわかろうはずもなく、相当退屈したことと思います。
それでも作品が心に残ったのは、後半に出てくるキャサリン・ロス(エレーン)が一瞬にしてミセス・ロビンソンを逆転するだけの魅力を見せていたからで、そこを見た後では前半部のことなんかまったく印象に残らなくなっちゃいますね。
それ故、衝撃的なラストと相まって、中学生の心にも残る作品になれたのだと思います。
多くの人に愛されるふたつの映画で、多くの人に愛されるふたつのキャラクターを演じたキャサリン・ロスは、とても効率よく、心に残る女優さんになれた人ですね(^_^)


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