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麻子は何に惹かれたか-「グーグーだって猫である」 [邦画]

数日前に録画しておいた、「グーグーだって猫である」を観てみました。
多くの愛猫家ブロガーさんたちの前ではちょっと恥ずかしいのですが、
実は、かつて私も猫を飼っていました。
高3の夏休みのことで、夜型受験生だった私の受験勉強の友となっていました。
進学と共にお別れしてしまい、それ以来猫と一緒に暮らすことのない日々を送っています。
一応、その猫に操を貫き通していることになりますね。男の子でしたけど(笑)

猫って、自分の気に入らないものを顔のあたりにつけられると、
つけたまんまにするんだけど、あからさまにイヤな顔しますよね~
エりザベスカラーなるものをつけたグーグーを見たとき、
そんなことを思い出しました。

グーグーだって猫である2.jpg


さて、物語の主人公漫画家の麻子(小泉今日子)。
麻子が偶然出会った加瀬亮から最初おもむろにかけられた言葉が
「あんたみたいな(心を持った)人が猫飼うの、大変だな。」でした。

しばらく後、麻子の作品読後に交わした言葉が
「あんた、変わってるな」。
「あんたの書く漫画、悲しいな… でも何でか、勇気がもらえた。いつもは、これ(酒)にもらってんだけど。」
最後に
「あのさ…、(髪に)ごはんつぶついてんだけど。」
と続きます。

どうですか?心を揺さぶられますか?
たぶん、大島弓子さんの実体験か、こんな風にして欲しい…というモノ?

陳腐な表現になっちゃうかもしれませんが、敢えて書くと、

自分のアイデンテティーを認めてくれた。
自分を深く知ろうとしてくれた。
自分が力になれた。
気どらない自分でも平気。

ということでしょうか。

最初に会ってから次に言葉をかけられるまでの間、
麻子が青空に浮かぶ白い雲を見ているときの顔、幸せそうですね。
ということは、最初の言葉でもうかなりやられてるのかな~

グーグーだって猫である.jpg


グーグーだって猫である1 (角川文庫 お 25-1)

グーグーだって猫である1 (角川文庫 お 25-1)

  • 作者: 大島 弓子
  • 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
  • 発売日: 2008/06/25
  • メディア: 文庫



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