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ラヴィン・ユー-「SONG TO SOUL」 [洋楽]

「SONG TO SOUL」にミニー・リパートンの「ラヴィン・ユー」がとりあげられていました。
この曲は、なかなか思い出深い曲です。
この曲、いまでこそ再評価されて、カバーされることも多いですが、
一時期は幻の曲のようになっていたように記憶しています。

ミニーリパートン.jpg

この曲を最初に聴いたのは、かなり昔のこと。
ラジオのベストテン番組だったと思います。
確か日本の洋楽チャートでベストテンの中位くらいまでいってたんじゃないでしょうか。
ロック全盛の時代に、この曲とか、ジャニス・イアンの「17才の頃」とか、
たま~に物静かな曲がランクインしてきて、「なんで?」と思っていました。
「SONG TO SOUL」の中でも、ドラムやベースの入ってないこの曲をシングルにするのを、
レコード会社は猛反対したというエピソードが語られていましたね。
私自身にも音楽を聴き解くリテラシーみたいなものが明らかに不足していて、
この愛らしい素敵な小曲を、ただただ突然高音で歌い出す、
ちょっと奇っ怪で面白い曲という楽しみ方をしていました。
ですから、たびたびまねて歌いましたが、エアチェックさえせずじまいでしたし、
世の中からもいつの間にか忘れ去られていってしまいました。

時が経ち、自分にも何かしらの味わいみたいなものが少しずつわかる年頃になった頃、
下北沢にあった、「Zaji」という店で再びこの曲を聴きました。
そして久しぶりに聴いたら、懐かしさとともにたまらなく好きになってしまって…
当時、六本木に出来たばかりだったセゾン系の「WAVE」というレコード屋を中心に、
探しに探しまわりましたが…、手に入らなかったですね~
ちょうどレコードからCDへ替わる端境期で、
CD化されてない名盤がたっくさんあった時期です。
なかなか忘れ去られていたミニー・リパートンにまでは順番がまわってこないようでした。

それから数年、90年代に入って、突然、ラジオから「ラヴィン・ユー」が流れました。
それが、ジャネット・ケイのカバーした「ラヴィン・ユー」です。
その曲は注目を浴び、その効果でオリジナルのミニー版も見直され、
ついにCDが発売されました。
CMにも使われ出し、その後の定番化の流れは皆さんもご存じのとおりです。

「ラヴィン・ユー」をつくったのは、ミニーの旦那さんだそうです。
「SONG TO SOUL」を観てたら、ミニーを心底愛していたからできた曲だということがよくわかりました。
曲中に流れる小鳥のさえずりも、自然の野山でさえなかなか聞けないくらいにやさしい声ですね。
全米ナンバーワンヒットに輝いたのも納得の名曲です。

ミニーリパートン2.jpg

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