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ALWAYS三丁目の「不毛地帯」? [ドラマ]

今年の冬ドラマ、各局とも力が入っていて、「JIN -仁-」もそうでしたが、
「不毛地帯」も初回から2時間級のボリュームになっていました。
さすがに見応えがありましたね。
昭和30年代前半の日本+小雪というと、「ALWAYS三丁目の夕日」を思い出しちゃいます。
家の前の道が舗装されてないのがなんともいいですね^^

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同じような景色を背景にしていても、こちらの方は人情ドラマではなく、
「官僚たちの夏」に連なるような堅いドラマのようです。
ただ、少し事情が違うのは、こちらは女性作家の原作だということ。
男達のドラマと同時に女性の物語も描かれていくのではないでしょうか。
この物語が描く時代の女性のメンタリティーが、普遍的なものとして、
今でも受け入れられるものなのか、興味がわきますね^^
それにしても山崎豊子はよくこれだけ男の気持ちが書けますね。
感心します。
当時の女の人って、こんな書けるほど、男のことをよく見てたんですかね。
少し毛色が違いますが、あさのあつこ原作の
「バッテリー」を観たときにも同じようなことを感じました。
男の子の気持ち、よくわかってるな~って。
きっと、野球をしている青年のことが大好きで、いつも見てたんだろうな~

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自らが感じる使命のためというだけで、あえて苦難の道を選び、
長く辛い試練にも耐えようという男の気持ち。
ある意味、自己の誇りのためだけにするわがままのようなこと、
当時の女性は、それを理解してくれて同じように苦労をしてくれたんでしょうか。
ものすごいサポートですね。
それが、子供には理解できなくて、父を嫌いになるのもわかります。
だからこそ男は、使命を全うした後には、家族に感謝し詫びる気持ちを込めて、
その後の人生を家族のために生きようと決心するのだと思います。
男はそういうメリハリが好きです、たぶん。
でも今は、そこまで待ってもらえるのかな?
どうなんでしょう。

不毛地帯.jpg

ところで、心配性の私は、現在では仮想敵国とまでは言えない旧ソ連のことを、
あれだけ批判的に描いて大丈夫?と、ちょっと心配になってしまいました。
ロシア兵役の役者さん達、どこで調達したのかわかりませんが、
やりづらいであろう役をよくやってましたね^^

元エリート軍人役の唐沢寿明、民間企業に再就職して右も左もわからないって感じがうまかった~^^
多部未華子は、まだ学生役?とちょっと思いましたが、さすがにセリフは上手でした。
小雪は、ゴージャスじゃない方の小雪でしたし、
天海祐希は珍しく、女を武器にしそうな可愛い子チャン役でした^^;

半年にわたって描かれるこの男くさいドラマ、
はたして女性視聴者がついてこれるようなものになるのか?
そこらへんにフジの力量が問われるのかもしれませんね。


不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))

不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))

  • 作者: 山崎 豊子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/03
  • メディア: 文庫



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