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母性をめぐる数奇な物語-「八日目の蝉」の壇れい [八日目の蝉]

連ドラがお休みの季節に、NHKで連ドラが始まりました。
壇れい、北乃きい主演の「八日目の蝉」です。
壇れいといえば、最近は金麦のCMの弾けてるイメージしかありませんでしたが、
このドラマでは、そんな姿と正反対の、心の闇を引きずるような女性を演じていました。

八日目の蝉壇れい2.jpg

その心の闇、半分は不倫相手とその周囲によりもたらされたものですが、
半分は自分自身の責任でしょう。
もっとも大切にしていた人との人間関係に傷ついて、
心の拠り所を失った壇れい。
だからといって、他人の子を愛せるものなのかは私にはわかりませんが、
母性というものは、そういうものなのかもしれません。

恋愛に破れた後、別の恋を求めるでなく、あからさまに復讐するでもなく、
新たな愛情を捧げる対象に、憎むべき女の赤子を選んでしまうという数奇な運命。
そして、大きくなった子(北乃きい)には、
まるで壇れいのDNAが刻まれたかのような精神性が注入されているようでした。

八日目の蝉壇れい.jpg

壇れい、まだ十分女をやれそうなのに、母をやるんですね~
初回は思わせぶりに、子が大きくなった過程を描かずに終わりました。
壇れいは、本当にあの子を愛せたんでしょうか。
自己の行いを幼い子に何と説明し、その後幼い子に何を吹き込んでいったのでしょうか。
NHKらしいシリアスさで描かれていて、
さすがに民放のドラマのように視聴者に媚びるところが一切ないのが、ちょっと新鮮でした。
明日の見えない不安ばかりが募って終わった第1回でしたが、
壇れいに幸せな日々が訪れる時は来るのか、次週に続く・・・、ですね^^

八日目の蝉壇れい京野ことみ.jpg

壇れいの同級生が京野ことみでした、そんなお年頃でしたっけ?

八日目の蝉津田寛治板谷由夏.jpg

今時、人前でこんな風にして歩く夫婦もないだろうと思いますが、
このイチャイチャぶりが、壇れいの胸をかき乱していました^^;

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