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つぐみちゃんを帰そうとする三つの力-「Mother」 [Mother]

「Mother」第6回。
つぐみちゃんの実の母からの電話をきっかけに、
案外あっさりと鈴原家にカミングアウトしてしまった松雪泰子。
安穏とした生活が長く続くとは思っていませんでしたが、
もう少し、母や妹たちとの家族の思い出を作らせてあげたかったですね。

Mother鈴原家.png

ここにきてつぐみちゃんを実の母のもとに
帰さざるを得なくなってしまいそうな、
大きなうねりみたいなものが生まれてしまいました。
その中で、絶対に帰さないと言いはる松雪泰子の言い訳(というか理由?)は、
とっても個人的なもので、他者への説得力たりうるのか、わからないようなもの。
しかし、逆に言えば、「つぐみちゃんの母になりたい」
という個人的な思いで動いているからこそ、
役所や施設を超えた対応が出来るのであって、
正義という大義名分のためだけに動いているのなら、
限界も低くなってしまうのかなぁと思います。

Mother松雪泰子ホテルにて.jpg

松雪泰子はつぐみちゃんの中に、幼い頃の自分を見、
つくみちゃんもまた、
松雪泰子に自分と似た匂いを感じたところから始まった関係ですもんね。

さすがに慈愛深い高畑淳子母も、犯罪という言葉を耳にすれば、ひるまざるを得ない様でした。
共に暮らすと、その大きな慈愛の源泉とも言える、
収入源=会社を奪われる危機となってしまうとあっては、
つぐみちゃんを帰すように促すのも致し方のないところ。
それをする気のない松雪泰子との養子縁組の解消は、
苦渋の決断であったことと思います。
ただこれで、田中裕子のことをなじったりできなくなりましたね~
松雪泰子は、高畑淳子との親子関係の解消で、
つぐみちゃんを帰そうとする第一の力に抗ったようでした。

そして、つぐみちゃんを帰そうとする第二の力は、
つぐみちゃん自身の松雪泰子のことを思う愛情であったようです。
松雪泰子と鈴原家とのやりとりを聞いていたつぐみちゃん。
幼いながらに松雪泰子を苦しめている原因を作っているのは自分だと悟り、
松雪泰子を守ろうと、たったひとりで旅立ちます。
それが彼女の願いとは裏腹な行動だと言うことを理解する松雪泰子は、
それもすんでのところで阻止。
ホントの希望を言えないつぐみちゃんの心を救います。

Motherつぐみちゃんの作文.png

詩人なつぐみちゃん、久々に復活してましたね~
あの作文、全国コンクール一位入選間違い無しの秀作でした^^

つぐみちゃんを帰そうとする最後の力。
それは言わずもがな、つぐみちゃんの実の母の母性ですね。
失って初めて知った、お腹を痛めて産んだ子の愛おしさ。
果たして、つぐみちゃんは実の母のもとに帰されるべきなのか?
その母がこれまでしてきた行為は、子を失うことで償うことこそが相応しいのか?
そして、母は今度は本当につぐみちゃんを愛せるのか?
物語がどのような結末を用意しているのか、目の離せない展開となりそうですね^^

松雪泰子とつぐみちゃん、再び逃亡生活に逆戻りなのでしょうかね~
元々、養母のもとに身を寄せて安寧に暮らしている事自体が恵まれすぎでしたが…

Mother田中裕子2.jpg

自分の体調のこと等を考えると、最早これ以上失うものがないとも言えるとはいえ、
娘に深い愛情を捧げる田中裕子。
絶対無二の味方となっています。
松雪泰子が捨てられた日に、どのような事情があったのか、ますます気になりますね。

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