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高嶋政伸があっと驚く変貌を遂げた最終回でした。-「冬のサクラ」 [ドラマ]

「冬のサクラ」の拡大最終回。
震災の影響で、2回分の一挙放送という形になりました。
私自身も、その影響ということでもないのですが、少し間隔があいてしまい、反省しています。

冬のサクラ今井美樹桜.jpg

最終回ともなると、やはりそれなりに大きなドラマを期待してしまいますよね。
その期待通りに大きなドラマを見せて終わるパターンと、
物語の収束に向けて、誰もがいい人となって終わるパターンとがあると思います。
今回の「冬のサクラ」は、明らかに後者のパターンとなっていました。

冬のサクラ草彅剛佐藤健兄ちゃんはよくやったよ.jpg

特に大きな波乱もなく、草彅剛と今井美樹、二人の静かに深く進行する愛の情景を見せていました。
懸案だった、倫理的な問題も、高嶋政伸が自ら身を引くことによって解決してしまいましたね(^_^;)
高嶋政伸が急に大人になって、ものわかりが良くなり、
心に落ち着きを取り戻す様、その移ろいの演出、少し弱いと感じましたが、どうでしょう。
また、少しの時間を共に過ごし、
手を握らせてもらっただけで何もかもを犠牲にしてまで尽くした草彅くんの愛と、
徐々に不自由になりながらも最後まで気高くそれに応えようとした今井美樹。
この世に稀な、煩悩と対局にあるような二人の姿でしたが、
その姿を見せるバリエーションもやや不足しがちで冗長的に感じたかなぁ。
最終的に、草彅くんの方から見て、今井美樹との気持ちの答え合わせができて、
報われた気がしないでもなかったですが、
彼のしてあげたことに比べて、少し小さいゴールだったような気もします。
たったひと言でしたし・・・
彼の知らないエピソード、何かひとつでも知らしめてあげて、しみじみと喜ぶ姿、観たかったです。

裏の「スクール!!」が最終回っぽく盛り上がっていたので、対照的に感じました。
あれほど愛した今井美樹亡き後、その悲しみを十分消化できるようなストーリーを示さず、
なんとなく立ち直らせてしまった部分も、やっぱり演出不足だったんじゃないんでしょうかねぇ。
今井美樹への愛情の深さと、あのラストの草彅くんの姿、
少し整合性が取れていないようにも感じました。
悲しみのままで、愛の深さの余韻を残して終わるか、
前向きになるなら、相応のエピソードが必要だったんじゃないでしょうか。
いかがでしょう。
ちょっと辛口すぎるかな?

冬のサクラ佐藤健加藤ローサ結婚しない?.jpg

ただ、終始上手に演出され、見ている方も納得だったのが、加藤ローサの「あげまん」ぶりと、
佐藤健くんの、まっすぐな気持ちで素直にトンテンカンされて成長していく姿でしたよね。
このふたりが一緒にいる姿、とってもよかったです^^
つらいストーリーの中、真に希望を感じられる二人でした。
加藤ローサのような女性に見初められた健くん、ホントラッキーです。
これから過ごす長い人生のことを思うと、こんな幸運はないですね(^_^)
前にも書きましたが、加藤ローサのような女性ならば、
相手が誰であれ、幸せをつかむことはほぼ確定で、
そのパートナーに指名された男こそ、果報者だと思います。

高嶋政伸と健くんが血のつながった兄弟っぽかったのには少し驚きましたが、
そこは深くは掘らなかったみたいで、そういった情報の使い方も中途半端に終わってしまいましたね。
そこら辺は震災による放送時間の短縮などがあったかもしれず、同情すべきなのかもしれません。

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