love letter [邦画]
岩井監督、数々の名作がありますが、中でも「love letter」がとり上げられていました。
岩井監督の映画の中でも、最も好きな一本ですが、それ以上にまた深い思い入れのある映画でもあります。
ご覧になった方はご存知と思いますが、この物語、舞台は小樽です。
ロケ地も大半が小樽で、歴史を感じさせる石造りの建物や情緒ある坂道など、市中の様子も随所に出てきているようです。
ところが、映画工房での紹介で取り上げられたシーンは自転車置き場のシーンで、
なんとそこだけ、小樽からは100キロも離れているわが母校の自転車置き場なのです。
100キロもロケハンしたとは思えないので、何かしらの縁があったのかな。
実は、しばらくそのことは知らなかったのですが、なにかのきっかけで母校のホームページにアクセスしたら書いてました。
残念ながらミポリンは来てませんが、鈴木蘭々や酒井美紀がやってきてたはずです。
この時の校舎も自転車置き場も、もうないので観るととても懐かしい。
そういえば、酒井美紀と柏原崇、「白線流し」とどちらの共演が先だったんだろ。
この物語、最初は渡辺博子っていう女性(ミポリン)の話だったんですよね。
それが転じて、やりとりをする藤井樹(こちらもミポリン)が書く、
想い出をなぞる手紙の中に、
あの時、あの時代のかけがえのない気持ちが、かげひなたにこもっていて、
いつのまにか藤井樹の話になっていく。
その移り変わりがスムーズで、知らぬ間にやられちゃいます。
なんにもはっきり言っていなくて、その時の日常があるだけなんですけど、
そして、少し時を経て、それらのことを落ち着いて書いているだけなんですけど、
内包された気持ちがわかるんですよね。
そこが秀逸でした。
序盤の謎解きみたいな部分もおもしろかったですよね。
タイトルが指すlove letterってどれのことだろう。
最初の手紙のことだったのかな。
それとも、渡辺博子に宛てた、想い出をなぞる手紙のことだったのかな。
その手紙、他人のためにしたためたことで、自然な気持ちが表現できていましたよね。
自分では気づかない想いに、もらったほうが、気づいてしまうほど。
この映画、渡辺博子のラストシーンと、
藤井樹のラストシーンと両方ありますよね。
特に、藤井樹のラストシーンがステキだったなぁ。
この物語、珍しくトヨエツが2番目に愛される男をやっています。
今ならさしずめ、田中圭あたりが定番の役どころですが、
そういったところも興味深いですね。
また、藤井樹の仕事場の同僚役で、長田江身子という人が出ています。
ちょっぴりセクシーなモデルさん?で、
その当時だけ出てたような人だったんで、結構懐かしかったです。
ブログトップへ戻る
今度は母になる。かつて姉妹だった北川景子と沢尻エリカ-「間宮兄弟」 [邦画]
「クローズド・ノート」で伊勢谷友介にオトされてしまった時、
こんなことでぇ・・・ とものすごく悔しく感じましたが、
今回は藤木直人が伊勢谷友介のときみたいには、しゃあしゃあとしていなかったので、
まぁ、許しましょう(笑)
オトされた後は恋人時代も束の間、あっという間に母親になってしまいました。
北乃きいや多部未華子が社会人役をやるようになってしまったように、
沢尻エリカも女から母に移り変わるタイミングに差し掛かってるのかと考えると
少し寂しさを感じてしまいますね。
その沢尻エリカ、こないだのスーパー不動産屋のお姉さん役が評判だった北川景子とかつて姉妹だったことがありました。
それがこの映画、「間宮兄弟」です^^
沢尻エリカが「1リットルの涙」でブレイクした後、また見たいな~何かに出演してないかな~と思ってた頃に公開された映画でした。
監督は森田芳光。
森田芳光の作品だったらもっとプロモーションされていても良さそうなモンですが・・・
公開当時はさして話題にもならず、上映館数も少なかったみたいですね。
脚本も確か森田芳光だったと思いますが、わたしはこのような話を書ける人を尊敬します。
何故かというと、基本的にごく日常的な話で、大きな感動もなければたいした成長物語もないからです。
その何の変哲もないような事を面白く見せる技術、あるいはこの話は面白い話になるんだと確信して話を書き始める発想と構成、展開。
この映画のようにホントになんでもないようなシーンがそこはかとなく面白いという映画、なかなかないですし、私は大好きです。
自分の心の中に持っている小さな幸せ。
普段は気づかなくても、観客として、文字通り客観的に
劇中で描かれるささいな心のひだを見ることによって、
その小さな幸せをしみじみと感じられる作品ではないでしょうか(^_^)
当時、お目当てだった沢尻エリカも、その後の彼女に比べて、爽やかに可愛くて最高でした。
常盤貴子も思ったよりかなり可愛かったですよ。
沢尻エリカと十分張り合えてました。
そして、沢尻エリカの妹役をやってた北川景子。
中盤の浴衣姿も良かったですが、後半輪をかけてイイ感じになってました。
その後、『そのときは彼によろしく』という、長澤まさみ、山田孝之、塚本高史の
黄金のトライアングル物語にも出演する予定ときいて、当時、楽しみにしていました。
北川景子が、浴衣を正式な(いさぎよい?スースーする?意味わかります?)着方をしてる
事をアピールするシーンもあります(笑)
また、サンチーに会いたいですね^^
<関連記事>
そのときは彼によろしく
そのときは彼によろしく・・・その2
間宮兄弟 スペシャル・エディション (初回限定生産) [DVD]
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- メディア: DVD
2017-新春ドラマ - 「A LIFE」SMAP解散余波? [ドラマ]
なんだか今年は祝日と土曜日の被りが多いらしく、
早速建国記念日と被っていました^^;
次は、昭和の日と被るようです(;_;)
さて、SMAPが解散して最初のクールとなった新春ドラマ
早速、ex-SMAPのお二人の主演作が並びました。
特にキムタクは、グループを解散に至らしめた張本人扱いで、
芸能界の頂点にいるスターというそれまでの立場が大きく揺らいでしまいました。
新春ドラマは、そのゆらぎがどの程度のものなのかを推し量るバロメーターとして
これ以上ない材料だっただけに大きな注目を集めました。
結果は、みなさんもすでによくご存知と思いますが、
壊滅的なことにはならず、今回はなんとか踏ん張れたという印象です。
とりわけ、低い方の視聴率に異常なものがなく、
ベースラインが安定していたのはさすがキムタクといったところでしょうか。
久々に、最終回が最高視聴率となり、これは吉兆かもしれませんが、
過去にはあった爆発的なパワーは、今回も出ずじまいだった、かな・・・
<A LIFE ~愛しき人~>
物語の基本線は、米国に修業に行って腕を上げて帰ってきた心臓外科医キムタクが、
日本の医療界にはびこる権威主義と対峙していくというものでしたね。
煩悩なく、患者さんのひとつの命を守ることを真摯に貫くというお話でした。
タイトルともリンクしますし、
問題意識を持つ人達からキムタクが信頼を受ける所以ともなっていました。
基本的にお話は面白かったし、
脇を固める人たちもキャラ立ちがしっかりしている人が多く、
上質なドラマだと思いましたが、
当初、解散騒動でのイメージの毀損を案じてか、
ものすごくキムタク押しが強い内容となっていました。
診断の確定段階において、キムタクだけが小さな可能性に言及。
そして、それがことごとく的中し、偉い先生方がシャッポを脱ぐ
というようなお話が続いたように思います。
標的となった人たちのダメさ加減で、キムタクを引き立てていた
ような印象もありましたね。
あれだけ色々言われてしまったら、必死になって当然なんですけど。
ただ、偉いところはそういう声にも敏感に反応して、
最後の最後に最も美味しいところを浅野忠信に譲ったってことでしょうか。
追い詰められてもそういうところは冷静ですね。
やっぱり大物かも。
物語中、もうひとつ気になったのは、
妙に人間関係がギクシャクしていたところ。
象徴的だったのはキムタクと浅野忠信の仲。
二人は親友のはずじゃなかったの?
でも竹内結子とのことで、
浅野忠信が友情より己の恋の成就を優先したとも取れる描写があり
その件が挟まると常に微妙な空気が流れていました。
結局、最後までふたりとも、
友情より竹内結子とのことを優先してる感じは拭い去ることができないまんまだったように思います。
その点は、物語として美しくなかったかなぁ。
(皮肉にも、SMAPの解散劇においても、友情よりも別のものを優先したので、いろいろ言われちゃった訳ですが・・・)
キムタクにしても、男だから昔好きだった女性への気持ちをいつまでも持ち続けるのはわかりますが、
ライバルと形而下の関係になり、子まで設けた女性を
再び本気で愛そうとする話にしちゃうんだろか?と思って観てました。
竹内結子との別れは誤解と謀略に基づくものだから
奪い返していいってことにするのか?
時が経てば、あんなことされたことやこんなことされてしまったことも超えて愛せるのか?
とか考えてました^^;
そんな中で、徐々に深まっていく松山ケンイチとキムタクの絆に関する描写には好感が持てましたね。
木村文乃もそこに上手に絡んできて、
さすがドラマで主役をはっている俳優さんたちだ、と感じました。
色んな人達がギクシャクしていく中で、
一服の清涼剤のように気持ちのいい瞬間を与えてくれていました。
単なる引き立て役に終わることはなく、
ドラマに良い後味を加えてくれたようです^^
また、寿司屋の父ちゃんの、無理して本音を言わないところでも
本当は違うということがきちんと伝わってくる演技も、
スパイスが効いていてよかったですね。
(余談ですが、ビシっと決めている浅野忠信の髪型が、度々ハラリとするのが気になって気になって・・・)
最後には色々と貼った伏線を全て回収して大団円とし、
その気ならさらに続編の制作もできそうな周到さで終了となりました。
<就活家族 ~きっと、うまくいく~>
次々と家族を襲うアクシデントが止まなくて止まなくて、
それによって黒木瞳の心も離れていってしまって、
一向に改善に向かう兆しがなくて、最後の最後まで辛かったです(笑)
でも、さすがに百恵ちゃんの旦那さんだけあって、
三浦友和、まだまだ男の色気みたいなもの、残ってますね。
<下克上受験>
映画「ビリギャル」やドラマ「受験のシンデレラ」など、
一念発起受験モノがひとつのジャンルになりつつありますが、
これもまた、そういったジャンルの中の作品でした。
劇中、深田恭子が普通の家庭の普通のお母さんを演じていて、
狭い家の中で当たり前のように横で寝そべっていたりしてました。
それがとっても羨ましかったです。
<スーパーサラリーマン左江内氏>
こちらはキョンキョンが、家で寝そべっていました^^
下克上受験の家よりは、いくばくか広い家でしたが・・・
キョンキョンの衣装、可愛かったですね。
前々から感じていましたが、
日テレはCG技術で、圧倒的に民放他局を凌駕しているようですね。
<大貧乏>
「A LIFE」の裏で苦戦していましたが、
ラストの黄昏の河原道のシーン、とってもいいシーンでした。
こんな道、こんな時間に歩いてみたいですね。
<関連記事>
2016-秋冬ドラマ - 石原さとみ VS 新垣結衣
君の名は。-一人称感の強さと黒澤映画とバック・トゥー・ザ・フューチャー
2016-夏ドラマ 少女っていくつまで?
2016-春ドラマ 出てくるのが善意なドラマ&ネームが大事?
2016-新春ドラマ 日常における心の機微
2015-秋冬ドラマ 忘却探偵との距離の縮め方
2015-夏ドラマ なつかしワールドとブルース・リー以来の感覚
2015年新春ドラマサマリー~キレキレな草彅くん+女優陣がアツい!
夏のドラマサマリー2014~「HERO」と「アオイホノオ」それぞれの最終回~
アオイホノオ~そして最終回へ:山本美月と黒島結菜にみる「みゆき」~
夏のドラマサマリー2014~キムタク「HERO」の内容と視聴率にホッ&深夜ドラマが熱い!~
春のドラマサマリー2013~今が旬かも
最終回、キムタク、篠原涼子、北川景子の黄金のトライアングル-「月の恋人~Moon Lovers~」
失恋ショコラティエ~いよいよ来週最終回
首の曲げ方が…「ブザー・ビート」の相武紗季
一途なジェジュン-「素直になれなくて - HARD TO SAY I LOVE YOU」
TBS系 日曜劇場「A LIFE~愛しき人~」オリジナル・サウンドトラック
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: SMD
- 発売日: 2017/03/08
- メディア: CD
【早期購入特典あり】A LIFE〜愛しき人〜 Blu-ray BOX(オリジナルトートバッグ付)
- 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
- メディア: Blu-ray
中年スーパーマン左江内氏 (てんとう虫コミックススペシャル)
- 作者: 藤子・F・ 不二雄
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2016/12/28
- メディア: コミック
ブログトップへ戻る
2016-秋冬ドラマ - 石原さとみ VS 新垣結衣 [ドラマ]
いつもはご無沙汰の感じなのですが、
今回は数日前にも記事を書きましたので、大忙しです^^
露天風呂は年を越してからで、
今年も自宅で、年の瀬を迎えています(w/「紅まどんな」)。
さて、今年の秋冬ドラマですが、
結構、豊作と言われていました。
「ドクターX」は別格として、
「逃げるは恥だが役に立つ」、「地味にスゴイ!」、「キャリア」などを面白く感じていました。
「Chef」も、当初どうかな~と思って観ていましたが、結局面白かったです。
巷では「逃げ恥」が大きな話題となっていましたね。
ガッキー可愛いってことになってましたけど、
自分としては、「掟上今日子」の時の方が可愛いと感じたかな。
もっと言えば、一番きれいだったのは、「空飛ぶ広報室」の時かな。
でも、今も旬だったですよね。
<地味にスゴイ!>
最初は「逃げ恥」は録画したまま放おっておいて、こちらの方ばかり見てました。
えっちゃん(石原さとみ)のおしゃれっぷりが、際立ってましたね。
シーンの移り変わりでいちいちそれが紹介されていて素敵でした。
中には、ちょっと攻め過ぎと感じるものもありましたが、
スタイリストさんの頑張りに脱帽です。
これほどシーンの移り変わりを楽しみにしたドラマはありませんでした。
石原さとみも完全にイイ女が板についてきましたね。
登場キャラクターの中では、菅田将暉が演じた是永是之こと折原幸人に感心してました。
一見頼りなさそうにも見えるんですが、
ちゃんと普段のえっちゃんのことを見ていて、
人間として素敵だと思う部分をきちんと評価して素直に口にする。
さすが、作家(の卵?)の観察力だと思いましたし、
自然に言えちゃう感じが人柄だと思いました。
それだけのことで、結構えっちゃんを幸せな気分にさせていたと思います。
ただ、観ているうちに、えっちゃんは青木崇高の方とくっついちゃうんじゃないかな~とちょっとハラハラ。
青木崇高って優香をお嫁さんにもらったんですよね。
優香は「新選組!」で、深雪太夫だったので、
ちょっと悔しいです。
最終回、仕事や人間関係に結論を出すのかなぁと思っていたら、
進展のないまま終わってしまったので、
もしかしたら、続編があるかもしれませんよね。
部長や校閲部の面々や、おでん屋の大将など、皆さんキャラが立っていたので
そうなればまた、楽しみです。
このドラマを観て、校閲という仕事がすごくやりがいがありそうだったんですけど、
一般的には知られていないですよね。
確か、このドラマの前に同枠で、北川景子の「家売るオンナ」をやっていて、
その時のお客さんの一人に校閲ガールがいました。
あれは校閲という職業を知らしめるための伏線だったのかな?
<逃げるは恥だが役に立つ>
今クールで最も話題になったドラマがこれでしたね。
最初はガッキーのエルメスぶりが目立つなぁ~と思って観ていました。
エルメスには独白がなかったので、様子でしかわかりませんが、
基本的に、電車男を否定的に捉えたことはありませんでしたよね(特に小説では)。
みくり(ガッキー)は自分で自分のことを小賢しいと言ってましたが、
その分析力で、平匡(星野源)のことをすごく理解して、
手を差し伸べてましたよね。
で、細かく見て心情を推し量っているうちに、段々、好きになってきちゃったんでしょうね。
誠実で、嫌みに感じるところがないし、
唯一、恋愛に対する自尊心の低さも、
きちんとわかって、逆に愛おしさに変えているようなところがありました。
まるでトンテンカンしながら、平匡のそんなところも辛抱強く育てていくようなところがありました。
でも、みくりがエルメスと違うところは、
時に自分の世界に入り、自己嫌悪に陥ってしまうところかな。
第8話では、離れてみてわかる、互いの大切さが描かれていて
ベストな回だったように思います。
こころらへんからググッと来ましたよね。
このときは、ある程度みくりが自力で気持ちを立て直しましたけど、
最終回に風呂場に引きこもったときは、つらかったなぁ~
気持ちがコントロールできなくて、
見られたくないけど、
ネガティブな形で伝わるようにせずにいられない自分がいる、
というようなところがリアルすぎて。
ありがちですけど、あれやられるとホント困るし嫌な気分になりますよね。
平匡くん、よく粘り強くフォローに行きました。
そして、みくりが言ったセリフの中で、私がなにげにグッときたのが、
青空市で、自分の居ぬ間に勝手に平匡を手伝わせていた真野恵里菜に、
やや怒るように放った言葉です。
そこには、平匡を大事に思う気持ちと、
いつも平匡のことを考えて、平匡のことを見て、
平匡のことを最も理解して価値を認めているのは私だ、という自負が溢れていました。
みくりの潜在意識の中の、平匡の存在の大きさと絆の強さが投影されていたように思えました。
そして、みくりの琴線に触れる言葉を平匡がかけた大団円シーン。
最高でしたね。
みくりが愛おしさをこらえきれなくなる気持ちがとても良く伝わってきました。
周囲の人々は、暖かく盛り上げていましたけど、
あのガッキーの表情見たら、見てるこっちも感極まらざるを得ませんでしたよね。
めでたしめでたしです。
この娘、前に別のドラマで染谷将太に色々されてましたよね^^;
<関連記事>
君の名は。-一人称感の強さと黒澤映画とバック・トゥー・ザ・フューチャー
2016-夏ドラマ 少女っていくつまで?
2016-春ドラマ 出てくるのが善意なドラマ&ネームが大事?
2016-新春ドラマ 日常における心の機微
2015-秋冬ドラマ 忘却探偵との距離の縮め方
2015-夏ドラマ なつかしワールドとブルース・リー以来の感覚
2015年新春ドラマサマリー~キレキレな草彅くん+女優陣がアツい!
夏のドラマサマリー2014~「HERO」と「アオイホノオ」それぞれの最終回~
アオイホノオ~そして最終回へ:山本美月と黒島結菜にみる「みゆき」~
夏のドラマサマリー2014~キムタク「HERO」の内容と視聴率にホッ&深夜ドラマが熱い!~
春のドラマサマリー2013~今が旬かも
最終回、キムタク、篠原涼子、北川景子の黄金のトライアングル-「月の恋人~Moon Lovers~」
失恋ショコラティエ~いよいよ来週最終回
首の曲げ方が…「ブザー・ビート」の相武紗季
一途なジェジュン-「素直になれなくて - HARD TO SAY I LOVE YOU」
ブログトップへ戻る
君の名は。-一人称感の強さと黒澤映画とバック・トゥー・ザ・フューチャー [君の名は。]
「2016冬ドラマ」の前に、久々に、邦画を題材に、記事を書いてみようと思います。
遅ればせながら、「君の名は。」を観ました。
当方、「雲のむこう、約束の場所」以来の新海誠ファンです。
特に、「雲のむこう、約束の場所」と「秒速5センチメートル」が好きです。
「雲のむこう、約束の場所」の黄金のトライアングルパートは、
何度繰り返し見たかしれません。
「秒速5センチメートル」の再会シーンと、2番目である切なさ、決して完璧には思いを伝えられないもどかしさも好きでした。
また、キャラクターと背景に分けたとしたら、
絵的には後者のほうにより愛着を持って取り組んでられるような感覚がとても新鮮でした。
たとえて言うなら、旅の目的が旅先で何をするかということだけではなく、移動中の乗り物や流れる風景を楽しむこともそのひとつになっている。
普通は手段であるはずものが目的にもなって、本来の目的とあわせて2倍楽しめる。
そんな感じでしょうか。
キャラクターの方は、絵よりも心のありよう重視、という印象です。
しかしながら、これまでは基本的にテレビ放送やレンタルDVDでの鑑賞で、
劇場まで足を運んだことは一度もありませんでした。
今回も劇場鑑賞は照れくさくって、テレビ放映待ちしようかと考えていたのですが、
超ロングラン上映になり、平日の昼間に映画館を訪れるチャンスが生まれましたので、
鑑賞に踏み切ることにしました。
もう公開から18週も経っているし、平日昼間なら余裕だろうと考えていたんですが、
これが甘かった。
札幌駅前のシネコンでは、午後一回目の回(13:10)は満席で入れず、
次の回まで3時間以上待たなければいけなくなったので、
急ぎ、JRで小樽築港駅前のシネコンに移動して、ようやく鑑賞(14:40)できました。
ちなみに、かえりのJRでは、乗車車両でこんなことが起こってビックリです。
車両内で待機しているうちに、映画の感想としてこれは覚えておかなくちゃと思っていたことが
他のことに気を取られているうちに飛んでしまって、
いくら頑張っても思い出せなくなり、
これじゃ、映画の中の二人とおんなじだ~と、口惜しい気持ちになりました。
きっと、もう一度観た時に思い出せると思いますので、
その感想を蘇らせるのは、テレビ放送されるまでとっておきましょう。
今回は、おぼえていることだけで。
劇場で「君の名は。」を観て、最初に感じたことが、
「あれ?これ黒澤映画にも似た緊張感がある」、ということでした。
黒澤映画の緊張感、これを感じる最大の要因は、細部への魂の注入かと思いますが、
この新海誠の映画、背景に込めた深い思いが、作品の隅々にまで魂を宿らせることとなり、
それによって得も言われぬ緊張感を産んでいたのだと思います。
これはこの作品に限らない新海誠作品の大きな特長ですが
とりわけ、劇場の隔離された大スクリーンで観ると、その感覚がより増幅されるのかもしれません。
このことで、ものすごい集中力で最初から最後まで鑑賞することになりました。
そして、映画が進むに連れて次第に感じていったのが、「一人称感」ですね。
まるで自分が体験しているような感覚です。
この映画、三葉パートと瀧パートが交互に現れてきます
(正確に言うと、瀧の三葉パートと三葉の三葉パートと瀧の瀧パートと三葉の瀧パートの4つ)が、
そのうちの瀧の瀧パートの「一人称感」が半端ありませんでした。
特に3人でのロードムービー部。
まるで自分が旅をしているような感覚でした。
そして、この部分、黄金のトライアングルなんですよね。
親友と思いを寄せている女の子が同時に身近にいる。
そんな大切な人たちとともに、それ以上に深い思いを持つものを探す旅をする贅沢さ。
究極ですね。
自分は男の子なので瀧の瀧パートでしたが、
おそらく女の子は三葉の三葉パートに同様のことを感じるのではないでしょうか。
瀧パートほど強く演出はされていませんでしたが、
三葉パートにも、黄金のトライアングル、ありましたよね。
そうして物語は、いとしい気持ちを交差させつつスペクタクルシーンに入っていくわけです。
(今回の2番目は結局、この娘だったのかな)
巷間、この映画が超弩級のメガヒットになった理由が様々に語られているようですが、
その点について、、私は鑑賞中に、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を思い出していました。
もし、仮に「好きな映画」ではなく「完璧な映画」は何か?と、問われたら、
私はいの一番に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を挙げます。
なぜなら、この映画には、SF、学園もの、ラブロマンス、友情、親子愛、ハラハラ、コメディなど、およそ映画が面白くなると思われる要素のほとんどが入っているからです。
「君の名は。」には、SFはありませんが、これらの要素に加えて入れ替わりものやファンタジーやスペクタクルや伝統美やロードムービーの要素まで入っており、観ている人の大切な想い出をも蘇らせるのですから、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」以上です。
それを純粋な気持ちでやっているのですから本当に素晴らしい。
あとは、最後のシーンだけですね。
<関連記事>
秒速5センチメートル
おかしくっておかしくって・・・猫の集会
冒険者たち・・・黄金のトライアングル
劇場アニメーション「雲のむこう、約束の場所」 [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: コミックス・ウェーブ・フィルム
- メディア: Blu-ray
君の名は。 忘れたくない名台詞 31日万年日めくり 2017カレンダー 壁掛け
- 出版社/メーカー: エンスカイ
- メディア: オフィス用品
ブログトップへ戻る
2016-夏ドラマ 少女っていくつまで? [ドラマ]
リオ五輪を挟んで、中折感もあった今年の夏ドラマ。
視聴率的にも振るわないものが多かったようですね。
トップの「家売るオンナ」は、結構面白かったと思いましたが、
平均視聴率は、他クールで言うととっても平凡な数字でした。
これでトップなの?ってな感じです。
この傾向が今後も続いていくのか、ちょっと心配なところですね。
<時をかける少女>
その昔、原田知世主演で大ヒットした伝説の映画のリメイクですね。
大昔にはNHKでドラマ化され、一世を風靡しました。
また近年ではアニメ化され、泣けるアニメ映画としてとても高い評価を得ていますね。
それぞれの作品に色んな人が思い入れを持っていて、
知名度は抜群ですが、ハードルもとてつもなく高い作品に、
マッシュこと黒島結菜が挑戦しました。
髪型もいつもより短くして、フレッシュな可愛らしさを出していたように思いましたが、
最初の設定で、登場の時に前髪を変にパッツンしていたので、
初見の人には本来の可愛らしさが伝わらなかったかもしれないですね・・・
やり直すところでカバーできると思ったのかもしれませんが、
第一印象は強く残ってしまうので。
そこはスタッフのおごりかな。
やはり少女らしい可愛らしさ可憐さを出すのなら、
横顔をアップで抜かないと。
「あまちゃん」でも、「カノジョは嘘を愛しすぎてる」でも、
そのシーンでヒロインの印象が決まりましたから。
そうして欲しかったですね。
そして、おそらく少女っていうのは、16歳位までの女の子ですよね。
高校3年の時の話でしたけど、高校3年の女の子はもう少女ではないと思います。
まして、マッシュ本人は19歳なわけですから少女の透明感を出すのはキツかったでしょう。
自然には出ませんよね、勉部のときだったらでてたかなぁ。
逆に大人な分、意志の強さや自分を持っているところなんかが出ますよね。
対して、原田知世のときは15ですから、
少女らしいはかなさやあやうさやかよわさやけがれのなさなんかが溢れていたと思います。
作品の本来的なものからすると、原田知世の大林演出ということになるのでしょう。
ストーリー上にも過去の作品との違いがあったようですね。
特に、大林版「時かけ」しか観たことのなかった人たちにとって、
一番違和感を感じた部分は、タイムリープの浪費ではなかったかと思います。
この部分は、アニメ版を観た人はそんなでもなかったのかな、
それにしても、浪費に関する回収はなかった印象ですね。
アニメ版視聴者でも最後には浪費の代償を払う結末が待っていると思っていたはずですが、
結局、ただ便利に使っていただけの事が多かったってなっちゃうのかなぁ。
意味のある使い方をしていたケースもあったとは思いますが・・・
高校生にそんな力が備わったら、好きに使うのは当然といえば当然なんですけどねぇ。
そして最終回のせつなさの演出です。
もともと幼い頃から未羽(黒島結菜)のことを守っていたのは吾郎(竹内涼真)であり、
恋愛感情と気付いていたかどうかは別にしても、
多くの時を共に過ごし、義理もあるカップルは未羽と吾郎だったはず。
それを未来にはない恋というものをしてみたいからと言って、
二人の尊い想い出を横取りして彼女にしてしまったのが
深町翔平ことケン・ソゴル(菊池風磨)だったのでは?
彼女にした後にいい想い出をたくさん作ってあげたのかもしれないけれど、
やはりここでも、最後にはその代償を払うことになると多くの人が感じていたはずです。
先越されて告白されてしまって、
しかも受け入れられてしまった茫然自失の吾郎ちゃんの表情、忘れられませんよね。
そのまっすぐな心根から、当然、最後に報われる・・・
と思っていましたが。
彼の気持ちの回収、ありませんでしたね^^;
NEWSの曲などで盛り上げていましたが、
冷静に考えると、催眠術をかけられて付き合ったものを、初恋として大事にしていたことになるので、
芯からの切なさを感じるには、釈然としない部分が残りすぎていたように思います。
やっぱり5話ではキツかったのでしょうか。
<家売るオンナ>
このクールで一番の数字を上げたこのドラマ。
どこか家売りサイボーグ的な「さんチー」のキャラがとっても立っていましたよね。
サイボーグ的に見えながらも、その表情とは裏腹に、ものすごく人間的な配慮を重ねて
相手の琴線に触れ、次々と家を売っていました。
クールな風情なのですが、心の中ではお嫁に行きたくて、
一生懸命頑張るんですが、空回りしてるところが可愛かったですね。
完璧に見えて、意外なところに隙があることがわかって、愛おしさ倍増でした^^
「ちちんぷいぷい」の臼田あさ美。
彼女はどんな役をやっても、いつも男の味方感半端ないですね。
近くに一人いて欲しいタイプです。
<受験のシンデレラ>
映画「ビリギャル」のヒットで、受験ものに脚光があたりましたが、これも受験生と先生を描いたお話でした。
今クールではもう一本、「仰げば尊し」が先生と生徒になってましたね。
そして両方とも先生のほうが体を壊してしまう。
かぶるときって、案外そういうものですよね。
「ビリギャル」もそうでしたけど、結構教え方に特徴があって面白かったですよね。
川口春奈も、一時、お母さん役とかやって、打ち切りの憂き目にあってましたけど、
やっぱりまだまだ学生が似合いますよね。
その中で気になったのが、彼女の歩き方です。
手を横に揺らしながら歩くんですよね。
足の運びも見方によっては微妙な角度で・・・
あれは演技だったのか、普段からそうして歩いているのか、
ちょっと気になりました。
<仰げば尊し>
多部未華子って、デビュー時は男の子の役とかやっていましたけど、
いつのまにか、匂うような女の人になっちゃいましたね。
ビックリです。
<関連記事>
2016-春ドラマ 出てくるのが善意なドラマ&ネームが大事?
2016-新春ドラマ 日常における心の機微
2015-秋冬ドラマ 忘却探偵との距離の縮め方
2015-夏ドラマ なつかしワールドとブルース・リー以来の感覚
2015年新春ドラマサマリー~キレキレな草彅くん+女優陣がアツい!
夏のドラマサマリー2014~「HERO」と「アオイホノオ」それぞれの最終回~
アオイホノオ~そして最終回へ:山本美月と黒島結菜にみる「みゆき」~
夏のドラマサマリー2014~キムタク「HERO」の内容と視聴率にホッ&深夜ドラマが熱い!~
最終回、キムタク、篠原涼子、北川景子の黄金のトライアングル-「月の恋人~Moon Lovers~」
春のドラマサマリー2014~ハセキョーよりキョンキョンを選んだ男~
新春ドラマサマリー2014~幸せになったのは誰?
失恋ショコラティエ~いよいよ来週最終回
首の曲げ方が…「ブザー・ビート」の相武紗季
一途なジェジュン-「素直になれなくて - HARD TO SAY I LOVE YOU」
新春ドラマサマリー2014~あまちゃんコンビが見応えのある硬派ドラマ
ブログトップへ戻る
2016-春ドラマ 出てくるのが善意なドラマ&ネームが大事? [ドラマ]
前評判の高いドラマもあったようですが、蓋を開けてみると意外なものが人気となっていたようです。
特に、「僕のヤバイ妻」は、初回2時間ドラマみたいで、これで出し尽くし?みたいな感覚もありましたけど、
結局、全9回、押し切っちゃったみたいですね。
おまけに、結構な話題も提供したりして・・・
また、弁護士ドラマに出来の良い作品が多かった気がします。
それと、波留ですかね。
朝ドラ終わってすぐに続けてバンバン民放のドラマに主役級で出るのは、
結構、珍しいかも。
あの竹内結子でも、民放のドラマに定着したのは、
結構たってからだったような。
特に最初は顔見世程度の役柄だったように記憶しています。
朝ドラのヒロインと言っても、結局新人ですからねぇ。
人気があったらあったなりに慎重に役柄を選んだりするものですが、
波留の場合はなんかもうどっしりしちゃって、貫禄さえ感じてしまいますね。
今までにない売り出し方だと思いますけど、
けっこう成功しちゃったかな。
すでに大女優の趣さえ漂わせていますよね。
ドラマでも社長の大野くんに結構ダメ出ししてましたけど、
好みは人それぞれですが、
やっぱりそういう娘より、「電車男」のエルメスみたいな方が
男には理想的に思えるかもしれません。
<重版出来!>
このドラマ、主演女優の知名度の割には前評判や期待値が高かったように思います。
原作がどれほどの人気なのか、私にはわかりませんが、
お話が面白かったので、おそらくクオリティの高いものだったのでしょう。
観ていて、ドラマもとても面白く感じましたが、視聴率的にはやや期待はずれだったようです。
裏の「僕のヤバイ妻」のショッキングな内容に話題先行されてしまったようですね。
ただ、ドラマで泣かされるところまでいくことって、あまりないですが、
これにはやられました。
何にやられたかというと、
たぶん、
予期せぬ善意との遭遇にやられたんだと思います。
そして、その多くが濱田マリが勤める書店で起こっていたような気がします。
物語の中に、何度も何度もマンガのネーム(ストーリーや見せ方の骨格のことかな?)についての
エピソードがでてきていました。
そんな話を書いている漫画自体が、だらしのないネームにもとづいていたら
洒落になりませんよね。
それぞれの人物造形やその時その時の心理、人間関係が細やかに表現されていたように感じました。
そして、その先に出てくるものが善意であるところが、一番の良い所だったかな。
素敵な作品だと思いました。
そして、原田知世や相武紗季なんかにも感じたことですが、
主演の黒木華を見出した事自体に驚きを感じます。
見出したのは岩井俊二ですよね。
何年か前に、刈谷友衣子と一緒にCSの岩井俊二の番組に出ていたのをよく目にしました。
その時の印象は、
はっきり言って刈谷友衣子はわかるけど、
もう一人はどうして?って感じで。
それが今や、映画やドラマで堂々と主演してるんですから
岩井俊二の慧眼には恐れ入るばかりです。
実際この作品中でも、真っ直ぐで、元気が良くて、ケレン味がなく、
いいとこ探しが出来て、色んな人に勇気を与えられる
とても気持ちのいい新入社員を表現していました。
それでいて、経験の浅さやそれに起因する視野の狭さなんかもちゃんと表現できていて、
そこを周囲の人々が上手にフォローするというような構図をうまく作れていたように感じました。
若いながらも、たくさんのことを同時に表現することに貪欲で
でありながらも性格俳優っぽさが見えないところもすごいところですね。
役柄同様、演技プランにもケレン味がないようです。
あとは、周囲のスタッフが頑張れば、もうちょっと可愛く見せてあげられた気がします。
「天皇の料理番」や「真田丸」の時は、そこそこに見えましたけど。
<グッドパートナー 無敵の弁護士>
このドラマと、「99.9 -刑事専門弁護士-」と、評価の高かった弁護士ものが2つありました。
片方は企業法務専門、もう片方は刑事専門。
視聴率の良かったのは「99.9」の方でした。
小ネタも含めて様々な仕掛けがあって、事件の謎解きもテクニカルな内容で楽しませていました。
「グッドパートナー」の方も、汚い手で因縁をふっかけてくる、
言い替えれば、ズルいことする人間的に許せない相手に対して、
外見や所作のスマートさは保ちながら、地道な努力を重ねて
人間の正しいあり方として勝利する、という不思議な清涼感のあるドラマになっていました。
どちらも面白かったですけど、
「グッドパートナー」の竹野内豊と松雪泰子の娘が、
二人が仲良くしてるとホント嬉しそうにしてるのが、とっても愛おしかったですね。
一方、「99.9」の方は、ちょいとクールな感じもあって・・・
で、私は「グッドパートナー」のほうが良かったかな、と思っています。
<関連記事>
2016-新春ドラマ 日常における心の機微
2015-秋冬ドラマ 忘却探偵との距離の縮め方
2015-夏ドラマ なつかしワールドとブルース・リー以来の感覚
2015年新春ドラマサマリー~キレキレな草彅くん+女優陣がアツい!
夏のドラマサマリー2014~「HERO」と「アオイホノオ」それぞれの最終回~
アオイホノオ~そして最終回へ:山本美月と黒島結菜にみる「みゆき」~
夏のドラマサマリー2014~キムタク「HERO」の内容と視聴率にホッ&深夜ドラマが熱い!~
最終回、キムタク、篠原涼子、北川景子の黄金のトライアングル-「月の恋人~Moon Lovers~」
春のドラマサマリー2014~ハセキョーよりキョンキョンを選んだ男~
新春ドラマサマリー2014~幸せになったのは誰?
失恋ショコラティエ~いよいよ来週最終回
首の曲げ方が…「ブザー・ビート」の相武紗季
一途なジェジュン-「素直になれなくて - HARD TO SAY I LOVE YOU」
新春ドラマサマリー2014~あまちゃんコンビが見応えのある硬派ドラマ
潔く柔く (2枚組 本編ディスク+特典ディスク) [DVD]
- 出版社/メーカー: バップ
- メディア: DVD
リップヴァンウィンクルの花嫁 プレミアムボックス [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- メディア: Blu-ray
ブログトップへ戻る
2016-新春ドラマ 日常における心の機微 [ドラマ]
もはや今は昔感がありますが、
新春ドラマが始まった時期、世間を騒がせていた話題がありました。
「SMAP解散騒動」です。
今クールのドラマではSMAP5人中ふたりが主演しており、
行末が心配されましたが、
騒動もいつの間にか沈静化し、
(誰が悪い彼が悪いなどという指摘がネット上には氾濫していたようですが)
あらかた普段通りに戻ってしまったみたいですね。
本当の影響の深刻度がわかるのは、次のキムタクドラマを観てからかなぁ。
さて、今年の新春ドラマですが、
通常の連ドラより話題を集めたドラマがありました。
朝ドラ「あさが来た」です。
「あまちゃん」以来の盛り上がりぶりだったようですね。
視聴率もうなぎのぼりでした。
私はあまり見れていませんでしたが、
新次郎とあさの最期のシーンはよかったですね。
とても羨ましい感じがしました。
波留に対する印象も、だいぶ変わりましたね。
それまではなんかちょっとくせのある顔のように思っていましたし、
若干性格俳優的にも思っていましたが、
いつのまにか王道を行く感じになりました。
顔を見ても違和感を感じなくなりましたし。
タイトルバックの赤い着物と背景色とのコントラストがよくて、可愛らしい感じが出てましたね。
主題歌の歌い出しの声がいいという声もよく耳にしました。
年配の方がカラオケでAKB48の歌を楽しそうに歌っている姿をこれほど目にしたこともありません。
ご年配の方々もAKB48をとりまく輪に入りたい気持ちが心のどこかにあったんだな。
きっかけがなかっただけなんだ~、という感想も持ちました。
私も、♪わた~しが、もうひとり~いて~、というところの展開が好きですね。
ユーミンの「ひこうき雲」を初めて聴いた時と同じような感覚になりました。
<家族ノカタチ>
今クールのドラマ、最初は「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」の、
出会いから共に旅するまでのシーンが魅力的に感じましたが、
おとなしそうな高良健吾の女性関係がはっきりせず、
気持ちより義理が優先する度合いが行き過ぎてるのが気になって、
徐々にのめり込めなくなりました。
替わって、最初はあまり気にならなかったのに、
段々とそこはかとなく心に染みてきたのが「家族ノカタチ」です。
このドラマ、取り立てて大きなエポックメイキングな出来事はなかったのですが、
何故か見終わったあとの感覚が、1話で2話分くらい見た内容の濃さを感じました。
ともすればありふれた日常に起きる小さな出来事を描いて、
そのひとつひとつに揺れる心の機微を丁寧に表現していたように思います。
(根気強くフォローした人だけ、そこに気付いて楽しめたのかもしれません。)
「続・最後から二番目の恋」と似てますが、
あちらは、その心の機微を、
どれだけ上手に(直接的な表現を使わず遠回しに、テクニカルに)言葉で表現できるか、
という、小泉今日子と中井貴一の競い合いという感じでしたが
こちらの方は、表現の仕方も等身大で、
その分だけすんなりと自分の心にも入ってきました。
些細な事にも、香取慎吾と上野樹里、特に香取慎吾の心の動きが細やかに表現されており、
その密度の濃さが1話で2話分という印象を与えてくれたのかもしれません。
普通のことでも、細やかに心を感じれば、お腹いっぱいになることが出来るんだなぁ
というドラマだったと思います。
こういったドラマを作り上げる技術には、ホント、プロフェッショナルを感じてしまいます。
草彅くんも頑張っていて、見事に主人公の人物像を作り上げていましたが、
ドラマの総合力という点で、
私は「家族ノカタチ」に、軍配をあげたいと思います。
<関連記事>
2015-秋冬ドラマ 忘却探偵との距離の縮め方
2015-夏ドラマ なつかしワールドとブルース・リー以来の感覚
2015年新春ドラマサマリー~キレキレな草彅くん+女優陣がアツい!
夏のドラマサマリー2014~「HERO」と「アオイホノオ」それぞれの最終回~
アオイホノオ~そして最終回へ:山本美月と黒島結菜にみる「みゆき」~
夏のドラマサマリー2014~キムタク「HERO」の内容と視聴率にホッ&深夜ドラマが熱い!~
最終回、キムタク、篠原涼子、北川景子の黄金のトライアングル-「月の恋人~Moon Lovers~」
春のドラマサマリー2014~ハセキョーよりキョンキョンを選んだ男~
新春ドラマサマリー2014~幸せになったのは誰?
失恋ショコラティエ~いよいよ来週最終回
首の曲げ方が…「ブザー・ビート」の相武紗季
一途なジェジュン-「素直になれなくて - HARD TO SAY I LOVE YOU」
新春ドラマサマリー2014~あまちゃんコンビが見応えのある硬派ドラマ
連続テレビ小説「あさが来た」オリジナル・サウンドトラック Vol.1
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2016/01/27
- メディア: CD
ブログトップへ戻る
2015-秋冬ドラマ-忘却探偵との距離の縮め方 [ドラマ]
例年、露天風呂で年越しをしていたんですが、
2年前から、大自宅で大晦日を過ごしています。
今年も12月の初めから「紅まどんな」食べていますが、
いろいろな取り寄せ先から取り寄せると中には物凄くうまいのもあったりして、楽しんでいます。
<掟上今日子の備忘録>
毎週毎週の謎解きも面白かったですが、
掟上今日子(ガッキー)と隠館厄介(岡田将生)、
この二人のなんとも言えない距離の縮まっていき方が
とっても素敵でした。
最初はこの二人の関係、絶望的でした。
特に厄介視点では。
なんてったって、何回会おうが、その日その日が初対面になってしまう今日子さん。
おまけに厄介は日本一ついていない男。
今日子さんの記憶が続く時間の中で、
良い印象を残せる可能性は皆無と思われました。
また、今日子自身もそういった自分の運命を受け入れ
その種の感情は抑えているようでした。
だから私自身、この作品は、謎解きを楽しむ作品と、割りきって観ようとしていました。
それでも観るたびに毎回毎回心を惹かれてしまう美しさがガッキーにはありました。
そんな矢先、
不意に、
少しづつですが、
不器用だけれども誠実な厄介くんが、ガッキーの心に残る日をつくり始めます。
その心に残った気持ちを表すガッキーの表情がめちゃくちゃ可愛かった。
そしてある日、厄介の顔を見てそんな表情をするに至る日がやって来るわけです。
あんな表情で見つめられるのって、ひとつの男子の夢です。
でも、そんな時でもまだ距離はあったのです。
けれど、これくらいの距離の時が、
一番ドキドキしますよね。
男と女が普通につきあうならば、
ひとときしかないそんな瞬間はとても貴重で、
大概一度しか味わえないけれど、
本当に惹かれ合う運命の二人ならば、
そして、今日子さんなら
そんな表情がまた見られるかもしれない
そう考えると、
とってもロマンチな気がします。
<関連記事>
2015-夏ドラマ なつかしワールドとブルース・リー以来の感覚
2015年新春ドラマサマリー~キレキレな草彅くん+女優陣がアツい!
夏のドラマサマリー2014~「HERO」と「アオイホノオ」それぞれの最終回~
アオイホノオ~そして最終回へ:山本美月と黒島結菜にみる「みゆき」~
夏のドラマサマリー2014~キムタク「HERO」の内容と視聴率にホッ&深夜ドラマが熱い!~
最終回、キムタク、篠原涼子、北川景子の黄金のトライアングル-「月の恋人~Moon Lovers~」
今度は月9でキムタクと共演。かつて姉妹だった北川景子と沢尻エリカ-「間宮兄弟」
春のドラマサマリー2014~ハセキョーよりキョンキョンを選んだ男~
春のドラマサマリー2014~マネージャー 有村架純~
新春ドラマサマリー2014~幸せになったのは誰?
失恋ショコラティエ~いよいよ来週最終回
首の曲げ方が…「ブザー・ビート」の相武紗季
一途なジェジュン-「素直になれなくて - HARD TO SAY I LOVE YOU」
新春ドラマサマリー2014~あまちゃんコンビが見応えのある硬派ドラマ
秋のドラマサマリー2013年末~もうしゃべりたくない?・・・堺雅人
秋のドラマサマリー2013~キムタクだから・・・という理由でいいの?
夏のドラマサマリー2013~倍返しサマー?
Secret Collection ~GREEN~(初回生産限定盤)(DVD付)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: SME
- 発売日: 2015/11/18
- メディア: CD
ブログトップへ戻る
2015-夏ドラマ なつかしワールドとブルース・リー以来の感覚 [ドラマ]
夏が過ぎ、お彼岸も過ぎてこちらではすっかり短い秋の到来?
という季節になってきました。
食べ物も美味しい季節となってきましたが、
ダイエット継続中のため砂糖と炭水化物は基本的に控えています。(昼食以外)
夏場は果物などをよく食べていましたが、
これからはおでんや鍋などが美味しい季節になるので、
そういったものにシフトしていく予定です。
ただ、7月にマイナス20キロを達成したあと停滞し、
そこからはマイナス21キロを挟んで上下している感じです。
それでもならすと僅かに下向きになっているでしょうか。
ある程度の達成感もあるので、本格的に踏ん張る気になかなかなれません^^;
さて、今年の夏ドラマですが、個人的に注目していたのは何と言っても「ど根性ガエル」かな、
あと、意外に心を動かされたのは「表参道高校合唱部!」でしょうか。
「エイジハラスメント」も結構好きでした。
「ど根性ガエルワールド」にいつまでも浸っていたい感触と、
演技と本物の際を久々に見た感覚が印象的です。
<ど根性ガエル>
人気の原作なので、期待した方も多かったと思います。
また、16年後の設定なのでその設定の妙を楽しみにされた方もたくさんいたのではないでしょうか。
私もそうですが、何よりも原作の持つあの暖かく楽しい、
登場人物たちのキャラが確立していて、
それぞれが自ら動き出してしまうような雰囲気を再現できるかどうかが
最大のポイントであったと思います。
そして、そのためには役者さんを始め、
関わる人たち(特にリアルタイムでは見ていないであろう人たち)が、
40年近く前の原作をどれだけ理解する時間を費やしたか・・・
にかかっていたような気がします。
実際視聴してみて、そこら辺の努力を非常に感じたのは勝地涼と満島ひかりでした。
この二人のおかげで、ワールドに入っていけた言っても過言ではありません。
一方、原作見たのかな?と感じたのは、やっぱり前田敦子かなぁ~
ネットでも結構叩かれていましたよね。
実力不足とか書かれていましたけど、
おそらく、京子ちゃんてどんな女の子か知らなかったんじゃないでしょうか。
脚本に書いてある今回の設定を見てイメージしただけでは?
今回は、ご両親もおらず、そう裕福でもないバツイチの三十路女子ですもんね。
もともとは少し裕福で上品な家庭の娘で、
おしとやかにしようと心がけていながらも、
勝ち気なところが見え隠れし、心の中がつい表面に出てしまって
女の子らしいヤキモチとか、女の子らしいキレイになりたい願望とか、
女の子らしいかっこいい男性に憧れる気持ちとか
女の子らしいレディ扱いされたい気持ちとかそんなものを持っていて
でも、心の底ではひろしのことが好きでいる
ちょっとだけめんどくさいところが
ある意味とっても女の子らしい可愛らしさになっていた女の子だったように思います。
そして、どちらかと言えば、屈託がなく明るい子でしたよね。
そういうこと、知ってたのかなぁ。
でもでも
京子ちゃんをやったっていうことだけで、好感度アップしちゃいました。
オープニングでの笑顔、
あそこは京子ちゃんらしい気がします。
物語でも半分くらいあんな感じだったらよかったのに。
実写版「ヤッターマン」でのヤッターワンの海上巡航シーンでも感じたのですが、
リアルに見るとこうなんだ~っていうのが
梅さんがするハシゴでの授業見物でした^^
なんかすごく生々しく感じました。
それにしてもヨシコ先生は、ビジュアルの再現度が非常に高かったです。
いや、原作以上に良かったというべきか。
梅さんへの想いも可愛らしい側に振ってあってよかったですよね。
なんで梅さんと歳を離してしまったんだろう。
そのため、プロポーズネタの現実味が少し薄れてしまったような気がします。
ヨシコ先生にはそれを補って余りある魅力がありましたが。
逆にピョン吉の表現は違和感なさすぎでした。
これだけのことができるから、実現した企画だったんでしょうね。
そしてそして、別格だったのが薬師丸ひろ子です。
この人はおばちゃんやっても魅力的ですね。
子役の時から今に至るまで、ずっと魅力的。
すごいですね。
まさに日本を代表する女優さんです。
原作でのひろしのお母さんは、どちらかといえば地味な日本のお母さんなので、
違うっちゃぁ違うんですが、まさに別格です。
<表参道高校合唱部!>
あまり注目を浴びていなかったようですが、
素直に感動を覚えたのがこのドラマです。
どこに感動したかというと、
「合唱シーン(合唱を教えるシーン、デュエットシーン含む)」です。
特に城田優の絡んだシーン。
その歌声に聞き惚れました。
基本的に俳優さんがやってることは演技で、誰かの立場になり変わって演じているわけです。
現実にできないことは特殊効果などを使ってカバーし、本物っぽく見せるわけですが、
過去に本当の本物をスクリーン上で披露していた役者さんがいました。
「燃えよドラゴン」などのブルース・リーです。
彼がスクリーン上で披露していたものは鍛えた体も本物なら、
繰り出す技も本物で、ワイヤーや特殊効果などは使っていなかったと思います。
本物が与える感動には、凄まじいものがありました。
そして、このドラマの城田優の歌声に、同種のものを感じました。
そんなだとは知らなかったので、ほんとビックリです。
やっぱり本物は素晴らしい!
このドラマの評価も急上昇です。
<関連記事>
2015年新春ドラマサマリー~キレキレな草彅くん+女優陣がアツい!
夏のドラマサマリー2014~「HERO」と「アオイホノオ」それぞれの最終回~
アオイホノオ~そして最終回へ:山本美月と黒島結菜にみる「みゆき」~
夏のドラマサマリー2014~キムタク「HERO」の内容と視聴率にホッ&深夜ドラマが熱い!~
最終回、キムタク、篠原涼子、北川景子の黄金のトライアングル-「月の恋人~Moon Lovers~」
今度は月9でキムタクと共演。かつて姉妹だった北川景子と沢尻エリカ-「間宮兄弟」
春のドラマサマリー2014~ハセキョーよりキョンキョンを選んだ男~
春のドラマサマリー2014~マネージャー 有村架純~
新春ドラマサマリー2014~幸せになったのは誰?
失恋ショコラティエ~いよいよ来週最終回
首の曲げ方が…「ブザー・ビート」の相武紗季
一途なジェジュン-「素直になれなくて - HARD TO SAY I LOVE YOU」
新春ドラマサマリー2014~あまちゃんコンビが見応えのある硬派ドラマ
秋のドラマサマリー2013年末~もうしゃべりたくない?・・・堺雅人
秋のドラマサマリー2013~キムタクだから・・・という理由でいいの?
夏のドラマサマリー2013~倍返しサマー?
昭和カルチャーズ ど根性ガエル DVDブック (角川SSCムック)
- 作者:
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川マガジンズ
- 発売日: 2015/08/07
- メディア: ムック
オフィシャル・スコア 表参道高校合唱部! オリジナル混声合唱曲集
- 作者:
- 出版社/メーカー: ドレミ楽譜出版社
- 発売日: 2015/10/10
- メディア: 楽譜
TBS系 金曜ドラマ「表参道高校合唱部! 」オリジナル・サウンドトラック
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: SMD itaku (music)
- 発売日: 2015/09/18
- メディア: CD
ブログトップへ戻る