SSブログ

「オルトロスの犬」のどうしようもない宿命 [ドラマ]

与えられた設定が、人の心を惑わすドラマ「オルトロスの犬」。
なかでも一番やっかいなのが、タッキーの神の手。
タッキーはたった一人しかいず、
すべての人に手当てすることが物理的に不可能であるならば、
どのような形にしろ使う対象を取捨選択するしかありません。
その基準に何を持ってくるのが正しいのか?
そんなことは、きっと誰にもわかろうはずもなく、
何を持ってきたところで、決めるのが人間であるならば、
神の領域を侵す傲慢な行為と言うことになってしまいます。
また、能力を使わない(もともと使う義務など存在しないのに)という事だけで、
恨まれる事もあるでしょう。
何十年も、その能力と共に生きてきたなら、
そういうことは考えに考え抜いてきたはず。
タッキーのある種達観した、哲学的とも思える問答は、
そういったところから来ているのではないでしょうか?
また、例えば「デス・ノート」は殺す為のツールでしたが、
タッキーのは救うツールだけに、つぶすことが悪ともなり得るわけで…

タッキーの切り札に、どのようにしたら抗えるのか、想像もつきませんが、
タッキーの能力など、本来この世に必要がないと思えるような、
高い精神世界でもないと対抗できないように思います。

最後にどんな答えが用意されているのか…、期待して待ちたいと思います^^

オルトロスの犬2-2.jpg



TBS系 金曜ドラマ「オルトロスの犬」 オリジナル・サウンドトラック

TBS系 金曜ドラマ「オルトロスの犬」 オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: HARBOR RECORDS
  • 発売日: 2009/09/09
  • メディア: CD



nice!(46)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ
@ミック-Thinking @ミック-Thinking 読者登録